ITエンジニアはずっとパソコン触ってるわけじゃない

ITエンジニアやっててよく言われることの一つに、ずっとパソコン触っててしんどくない?がある。もちろんしんどくないITエンジニアになってるのだが、ずっとパソコン触ってるわけでもない。そういう日もあるが、人と話す時間も多い。例えば、

・何を作れば良いか相談する

・プロジェクトの進捗を報告する

・デモを見せる

・問い合わせの対応をする

・定期的にヒアリングして、困りごとを吸い上げる

と、ざっと書き出しただけでもこれくらいある。もちろん、ここまで表に立たない人もいるだろうが、こうやってユーザーに向き合うITエンジニアがいることは知って欲しい。

愚痴っぽくなるが、ITはずっとパソコン触っててしんどくない?自分にはできないなー、と言う人は、自分は決めつけられる経験をしてないのだろうか?自分が決めつけられる経験をして違うなと思った経験があれば、他人を決めたりしないはずだ。どんな職種にも、経験した人にしか見えてない世界があるはずで、そこを引き出して話した方がお互いに面白いと思うのだけど。

私の友達にも、公務員、建築会社、メーカー、教師、色んな職業の人が居て、話を聞くのは面白い。文化が全然違うと思うこともあるし、意外と一緒なんだな、どんな企業でもこういうことはあるんだ、など気づきが多い。

だから、決めつけるよりも、あなたの仕事はどんな感じなの?みたいに、純粋な興味を持って質問するのが良いと思う。

成果のために泥臭い仕事もやる

やりたい仕事ではなく必要な仕事をやる、と考えていても、気持ちは嫌になることもある。

私はシステムの基盤を作り運用する仕事をしている。社内のデータサイエンティストが基盤の上に機械学習モデルを搭載し、一機能として提供している。専門用語が多いが、システムのためのシステムを作ってて、社内の人に使ってもらうシステムが基盤なんだな、と思って貰えば十分だ。

基盤の仕事の場合、社内の人か使いやすくするのは重要だ。インターフェースを分かりやすくするのも大事だし、ドキュメントを整備するのも大事だ。

特にドキュメント整備はすごく大事なのだけど、あまり好きじゃない。特にやり始める時が大変だ。結構泥臭い仕事だから。だけど、ドキュメントが整備されてないシステムはどう使えば良いか分からないので、浸透には絶対必要だ。浸透しなければ使われないので、基盤を作った意味がなくなってしまう。

なんなら、ドキュメントに書いてあることを質問する人もいる。そういう時はドキュメントを引用して答えたり、探すのが難しかった原因をヒアリングしたりする。つまり、ドキュメントを作るだけじゃなく運用していく必要があるのだ。

でも、こういったやり取りから、相手の理解度だったり、新たな機能のアイデアが出てくるので、結構大事だと思っている。つまり、ドキュメントをちゃんと運用すると、使ってもらえるし機能のアイデアはもらえる。やるのは億劫なんだけど、メリットはかなりある仕事だ。

あんまり気が進まない仕事はあるけど、効果があるなら是非やっていきたいと思う。実際やり始めれば楽しいことも多いし、割り切ってすぐやるのが吉だと思う。そもそも、仕事はやりたい / やりたくない、じゃなく、高い成果を上げるためにやるのだから、と言い聞かせて明日からも頑張ろう。

本人がいないところで誉める威力

先日、古くからの友人、私、私の彼女、の3人でご飯に行った。一度私がトイレに行き、席に戻ると、2人が楽しそうに話してた。そのあと、友人がトイレに向かった。先ほどの話が盛り上がってそうだったので、何話してるのか聞いたが教えてくれなかった。

話の内容は分からないまま友人とのご飯を済ませ、彼女と2人で商業施設でウィンドウショッピングをしながら話してた。その会話中、何かのはずみで、「あいつ(友人)はいいやつなんだよ」と言ったら、パートナーに「〇〇さん(友人)も私(筆者)のこといいやつだって言ってたよ」と言われた。

そんなこと言う人じゃないと思ってたので意外だったのと、私がいないところで褒められるのは本当に嬉しかった。本人がいないところで誉めるなら、お世辞じゃなく本当にそう思っているだろうから。そもそも友人はお世辞を言うタイプじゃない。

特にオチもないけど、お世辞を言わない人がストレートに褒める威力は強いな、と実感した。あと、普段あまり褒めなかったり感謝を伝えない人も伝えた方が良いと思った。伝えられた方は嬉しいから。

 

ジュニアエンジニアは地に足をつけて学ぼう

ソフトウェアエンジニアになって5年ほど経つ。ある程度基礎も理解できて、技術のキャッチアップも苦にならなくなってきた。しかし、最初の頃は大変だった。業務で使う技術を理解するのに精一杯なのに、新しい技術はどんどん出てくるからだ。新しい技術が出てくるのは今も変わらないけど、一年目の頃のような焦りは無くなってきた。

なぜなら、どんな人でも全部覚える、理解するのは無理だと割り切れたからだ。コンピュータサイエンスだけならまだしも(それも難しいが)、ツールまで覚えるなんて不可能だ。たとえ全部理解できなくても、必要な時にキャッチアップできる力、あれが必要になりそうという勘があれば良い。そのためには、2つの力が必要になる。

まず1つは基礎力だ。コンピュータの基本原理が分かっていること。プロセス、メモリ、ストレージ、OS、アルゴリズム/データ構造、計算量の見積もり、など。WebならHTTP、TCP/IPSSL/TLSなども含まれるか。正直私もAWSのサービスを全部は覚えてないけど、基礎知識があるので、この概念を使いやすくしたツールなんだな、とすぐに理解し使うことができる。もちろん、ツールにはツールの落とし穴はあるが、まあ何とかなることが多い。所詮は使い方なので。逆に背景の基礎が分かってないと、上手く動かない時に全く原因の当たりがつかないだろう。

2つ目は経験だ。これはチーム、事業がどんな方向に進むかを理解することが前提で、それを実現するのに役立つ手段を事前に勉強しておくということだ。経験がないと的外れになることがあるだろう。的外れとは、大きな課題を見過ごしていたり、方向性がずれているという意味だ。精度を上げるには、経験を深めるしかないと思う。

書いたことは身も蓋もないけど、基礎を勉強し、業務で役立ちそうな技術を勉強して業務で提案するとか使ってみるしか経験は深められないと思う。最新技術に振り回されるのではなく、基礎から地に足つけて学んでいきたい。自戒を込めて。

 

諦めることの大切さ

諦めるという言葉にはネガティブなイメージがある。だけど、大事なことだと思う。諦めることで活路が見え、解決が現実的になることが多いからだ。

例えば、仕事。仕事なんてやろうと思えば、いくらでもできるが、全てを完璧にはできない。そこで優先順位をつける。優先順位の高い仕事から取り組む。これはつまり、優先度の低い仕事を諦めてることに等しい。

次に意思決定。これは仕事に限らない。転職でも買い物でも全てを完璧にはできない。完璧な選択肢を待っていたら何も出来なくなってしまう。したがって、何かに妥協することになる。これは一部を諦めてるのと一緒だ。

このように、何かを諦めることで優先順位をつけたり、意思決定できる。そしてある程度妥当な行動をできるようになる。私もまだまだ未熟だが、できるようになっていきたい。諦めるってネガティブなイメージで使いたがる人もいないけど、物事を進めるためにはすごく大事なことだ。何なら、諦めるポイントを見極めることこそ、頭の使い所だと思う。

会社で主流でいることの大切さ

ここでいう主流というのは、会社が期待するタイプ、つまり、評価されやすい仕事をするということだ。例えば、事業会社であれば、よっぽど大きい会社じゃない限り、技術を生み出す仕事よりは技術を活用して成果を上げる仕事の方が評価されるだろう。もちろん、仕事には主流以外の仕事もある。エンジニアの例で恐縮だが、インフラの保守運用など、主流じゃない仕事もある。

こういった仕事は突然必要だからポジションがあるのだけど、主流の仕事に就く方が良いと感じる理由がいくつかある。

まず1つ目は、主流、つまり、期待される仕事を前提に評価制度が組まれているので、そうじゃない場合は評価されづらい。結果、立場も上がらないので、給料も上がらない。なお、主流以外も評価できる評価制度が整っている場合は、ここに当てはまらない。

2つ目は、成果を上げづらいこと。当たり前だが、会社にはそれぞれの仕事に対して期待があるはずだ。その期待は会社の売り上げにつながる、つまり、成果を出すから期待されるわけだ。ということは、主流にいないということは成果を上げづらいということになる。なぜなら、成果を生みやすい仕事を主流に据えるはずだからだ。そうじゃなければ経営層やマネジメント層がおかしい。

このように主流以外だと、立場も上がらず成果も出しづらいと思う。これは自社で活躍できず、転職時にも不利になる。したがって、自分がしている仕事や望む仕事が、主流からあまりにも離れているなら、できるだけ転職すべきだろうと思う。自分のキャリアを塩漬けにしてるようなものだからだ。

自分がやりたいことをやれてるから良い、という人もいるだろうけど、もっと評価される場所に行くのもいいんじゃないかな、と思ったので、書いてみた。

どうしても機嫌が悪い時は

基本的に丁寧な対応を心がけているが、たまにできない時がある。体調が悪いとか、プライベートで色々あった時はやはり感情が顔に出てしまう。こういう時にいつも通りに行動するのは難しいので、とにかく基準を下げるしかない。例えば、会社に来ている、ちゃんと作業をこなしている、それだけで偉い。こうやって基準を下げて少しずつ自分を認めていくと、不思議と機嫌が良くなってくる。作業で進捗が出れば、さらに機嫌も良くなる。

このように、どうしても機嫌が悪い時は基準を下げて少しずつ自分を認めていくのが良いと思う。やっぱり、人に丁寧な対応するためには、自分の機嫌を保つ技術は大切だ。自分の機嫌をを無視して他人に丁寧な対応をするのは、短期的にはできるかもしれないが、長期的に続けるのは難しい。必ず限界が来るからだ。どうしても機嫌が悪い時はあるが、うまく乗り切っていきたい。