なるべく理論を理解して、仕事する

何かに習熟する際に大事なことの一つに、理論を理解し実践すること、があると思う。ただ実践するのと、理論を理解して実践するのとでは、成長角度にすごく差が出てしまう。

私は大企業に勤めたことはないけど、多分大企業に勤めるメリットはここにあると考えている。大企業ではある程度仕事が型になっているはずで、その型は職務内容の理論に基づいてるはずだ。したがって、大企業に入れば、仕事を通じて自然に理論に触れられると思う。もちろん、ちゃんと理解するには自学自習も必要になると思うが。

ところが、ベンチャー企業だとそうはいかない。そもそもそういった仕事の型を自分たちで作っていく必要がある。そのためには事前に理論を知っておく必要があるし、少なくとも、この仕事にはこれを勉強しなきゃ、と気づく必要がある。自分で気づくのは結構難しい。だから、世の中にはメンターがいるんだと思う。困りごとを聞いて、この辺の知識が必要だよ、とか、こういうことやってみたら?と進むきっかけを与えてくれる存在はとてもありがたい。逆に、あまり理論を知らない、かつ、気づかなかったり教えてくれる人が居ない場合は、苦労するはずだ。

私がこのことに気づいたのは大学のソフトテニス部に入って、4年生になった時だ。その当時あまりにも上手い1年生が入ってきたので色々話を聞いてたら、彼には技術や試合運びにきっちり言語化できる理論を持っていることが分かった。ベースの理論や中学や高校で身につけ、実践しているから強いのだと分かった。

もちろん、こういった理論に自分で気づける人もいるだろう。そういう優秀な人もいる。しかし、自分で気づくよりも学んだ方が早いのだから、学んだ方が良いと思う。

話が長くなったけど、とにかく最初ほど理論を学んだ方が良い。何から学べば良いか分からない場合は、優秀な人に聞いたり、ネットで調べてみれば良い。特にソフトウェアエンジニアをやっていると、知識と習熟度によるパフォーマンスの差が大きいので、常に精進していきたい。