ポジティブ信仰が強すぎる

明るい方が良い、自己肯定感は高い方が良い、そんな考えが広く浸透してる気がする。私はどちらかと言えば明るくないし、自己肯定感も高くない。しかし、特に困ってない。むしろいいことだと感じている。ということで、いくつか書いてみる。

1つ目は、リスクを思いつくことだ。正確には、思いついて気に留める、だと思う。ポジティブな心理状態だと、「自分は上手くいくだろう」と考えるので、リスクに目が行きづらい。仮にリスクを思いついても、気に留めないこともあるだろう。逆にネガティブな人ほどリスクが目について気になるから、先に解消する。こうやって、徹底的にリスクを排除するこで成功に近づけると思っている。

2つ目は、客観的に考えられることだ。これはリスクを客観的に見れることに近い。言い方が悪いけど、思い入れが無いことほど客観的に見れる。みなさんにも、他人のことほど客観的に考えられる経験があると思う。それと同じだ。

最後は、過剰に傷つかないことだ。「仕事が楽しい」と言ってる人ほど、傷つき、すぐ辞める傾向があると思う。楽しいと言う人ほど、自分に言い聞かせてるんだと思う。つまり、本当は思ったより楽しくないのだけど、自分に楽しいと言い聞かせているのだ。

最後の点については、かつて自分がそうだったから分かる。色々不安があったけど、裁量があることをやりがいだと信じていた。これは会社を悪く言ってるのでは無い。自分が不安を抱えていたけど周りに言わず、代わりに「仕事楽しい」と言い続けて無視していた、ということだ。数年後、言動不一致のギャップに耐えられず、休職することになった。

というわけで、必ずしもポジティブが良いわけじゃない理由を書いてみた。世に出ている作品は大体主人公がポジティブだし、世間もポジティブ推奨だけど、あまり気にしなくて良いと思う。ポジティブになりきれなくてや悩んでる人は、無用な悩みだと伝えたい。